LIGHTER. FASTER. MORE CONTROL.

ロングディスタンスのトライアスロンや、タイムトライアルは己との闘いです。

ハワイ・コナでは、焼け付くような高温も醸される中、強く吹き付ける風に抗い続ける必要があるかもしれません。フランス・ニースでは急峻な登坂とテクニカルな下りの連続に苦しめられることでしょう。ツール・ド・フランスや世界選手権のTTでは、常に新しいコースと向き合う必要があります。しかし、コースやコンディションが変われど、ライバルたちとの優劣を決めるのは、いつでもタイムなのです。

新しい Trinity Advanced SLは純粋な空力性能に加え、タイムに直結する様々な要素を洗練し、ライダーの能力を最大限に発揮させるための幅広い調整機能を備えることで、レースでの勝利や自己記録更新といった目標達成を後押しします。前世代の Trinity Advanced Proよりも大幅に軽量で効率性に優れるフレームセットと、そのスピードをさらに引き出すためのまったく新しい専用設計パーツの組み合わせは、時間と己との戦いにおいて究極のアドバンテージとなります。

Trinity Advanced SL bike in studio setting

Trinity Advanced SL

トライアスロン用に設計されたトライシリーズは、SRAM REDを装備するフラッグシップモデルのTrinity Advanced SL 0や、フレームセットをラインナップ。シリーズのすべてのモデルには、バイク全体の空力性能を引き上げるハイドレーションボトルとベントーボックスが付属します。

Trinity Advanced SL TT Frameset

Trinity Advanced SL TT frameset

UCI準拠のタイムトライアル用となるTTフレームセットは、Team Jayco AlUlaが開発に協力し、世界最高峰にレースシーンでそのスピードに磨きをかけました。ダウンチューブと一体化し、空力性能の向上に貢献するエアロボトルが付属します。

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KEY PERFORMANCE FACTORS OF THE TRINITY ADVANCED SL

新しいTrinity Advanced SLを開発する主な目的の1つは、コースが多様化し、レース展開が高速化する近年のトライアスロン/TTシーンに対応することでした。真っ直ぐな平坦路を速く走るための空力性能のみならず、登坂をいち早く終えるための軽さや、ダウンヒルやコーナリングを果敢に攻めるための正確なコントロール性にも等しく重点を置く必要があります。

開発には2022年のアイアンマン世界王者グスタブ・イデンをはじめとしたGIANTのプロトライアスリートが協力。フルディスタンスのアイアンマンから70.3まで、あらゆるコースでライバルと鎬を削るイデンは、どんな地形や距離でも自信とアドバンテージを与えてくれるバイクを求めていました。そこで開発チームはTrinity Advanced SLを、現実世界のあらゆる条件下で速さを発揮する、適応力の高いバイクにすることに注力しました。

新しいTrinityシリーズの改良は、空力性能を犠牲にすることなく、コントロール性を高めるためにディスクブレーキを採用することから始まりました。フロントフォークのブレーキ取り付け部に角度をつけ、フォークレッグの後端をキャリパーとフラットに揃えることで、乱気流を低減させています。

新しいTrinity Advanced SL シリーズは、快適性を担うアームレストとシートポストを新型とし、よりスムーズな乗り心地を実現しました。アームレストは、厚手のパッドがフォークとバイク前方から伝わる衝撃を和らげ、快適性が28%改善。シートポストも再設計され、従来モデルより快適性が100%向上。TTでは疲労による出力低下を抑えることが、トライアスロンではランパートに向けて体力を温存することができます。

可能な限り高い速度を長時間にわたって維持するため、トライアスロン/TT用バイクには、空力性能に優れていることと、パワーを余すこと無くスピードへと変換することが求められます。

同時に、そのパワーを生み出すライダーがパフォーマンスを維持するための補給も重要となります。トライアスロンモデルに搭載される新設計のハイドレーションボトルはBB付近に位置し、ハンドル付近まで伸びるストローを通して、ライダーに水分を供給し続けます。

トップチューブに位置するベントーボックスは、32gのエナジージェルであれば最大6個収納可能。容易にアクセスすることができるため、補給によるタイムロスを最小限に抑えることができます。

AeroSystem Shaping Technologyにより、すべてのチューブ形状は、空気抵抗を最小限に抑えるように綿密に設計されています。この新しいTrinity Advanced SLシリーズは、数値流体力学(CFD)解析と風洞実験を組み合わせた、長年にわたる開発プロセスの集大成と言えます。

このプロセスでは、フレームの各部位にあたる空気の流れを分析し、フレームセット全体としてのパフォーマンスを最適化します。各セクションは、空気抵抗を最小限に抑え、あらゆる角度における気流の制御を徹底的にテストして設計されています。

新型Trinity Advanced SLフレームセットが前世代から大きく変わった点として、、ヘッドチューブ、ダウンチューブ、フォーク、シートポストの形状がトランケイテッド・エリプス(楕円の後部を切り落とした新しい翼型形状)になったことが挙げられますまた、ディスクブレーキ化に伴う空力性能の低下を最小限とするべく、フレームとフォークそれぞれでブレーキキャリパーに最適化した新しいデザインを採用しています。

フレームと一体化する新設計のハイドレーションシステムも、前世代からの重要な改善点の1つです。大容量のハイドレーションボトル(XS、Sサイズは700ml、M、Lサイズは850ml)と、ハンドルバーエクステンションの後ろに取り付けられたベントーボックスから成るハイドレーションシステムは、バイク全体の空力性能向上にも貢献。その結果として前世代に対して5.9wの空力的なアドバンテージが得られました。

フルディスタンスのアイアンマンのから短距離TTまで、すべてのレースでエアロダイナミクス/パワー/快適性のバランスを取ることが求められます。これを実現するために、新しいTrinity Advanced SL シリーズでは、前世代よりもはるかに幅広い調整機能を搭載しました。

開発チームはグスタブ・イデンをはじめとするアスリートと協力し、体格・柔軟性・好みに最適化した完璧なライディングポジションを実現できるシステムを作り上げました。シートポストのヤグラ位置は4段階に増え、前後調整幅は51mmに拡大しました。
※前世代のヤグラ位置は3段階、前後調整幅は40mm

コックピットも完全に再設計され、アームレストの調整幅が拡大。スタックの調整幅は60mmから80mmに、リーチは60mmから75mmに、左右間隔の調整は6ポジションから8ポジションに増え、アームレストの角度は0度、10度、15度の3種類から選択することができます。さらに、エクステンションクランプの幅も調整パターンは2段階から4段階に倍増。 これらのアップデートにより、ライダーの完璧なポジションを実現するセッティングの選択肢は8640通りと、前世代の24倍に。エアロダイナミクス/パワー/快適性のバランスを納得いくまで突き詰めることができます。

Trinity Advanced SL はトライアスロン用とTT用のどちらにおいても、ライダーが求めるポジションを完璧に実現できるよう、幅広く、かつ細やかな調整機能を備えています。下の表は 新しい Trinity Advanced SL (青) と前世代のTrinity Advanced Pro (黒) で、アームレストの調整範囲を比較したものです。

‐HEIGHT:BBの中心からアームレスト中央部までスタックを示しています
‐LENGTH:BBの中心からアームレスト中央部までリーチを示しています

sizing charts for trinity