

シマノ鈴鹿ロードレースの舞台は、F1日本GPでお馴染みの三重県鈴鹿市にある鈴鹿サーキット。伊勢湾を望む丘陵地帯に作られた1周=5.807kmのコースは、登りと下りだけのハードなレイアウトで、シマノ鈴鹿では、モータースポーツとは逆に周回します(=ホームストレートは登り)。
土日とも早朝から夕方まで分刻みのスケジュールで、数々のレース・イベントが開催される今大会。その最高峰カテゴリーとして国内トップクラスのチームやホビーレーサーが鎬を削るのが「チームタイムトライアル(チームTT)」と「クラシック」です。
■チームTT:唯一の平均時速50km/h越えで再び頂点へ
大会初日の30日 (土) に開催されたチームTT(JCF登録A)は、4周回=23.2kmで争われました。UCIコンチネンタルチームの参戦は4チームに留まったものの、元全日本王者の小石祐馬選手らTT強者を揃えたTEAM UKYOや、トラックレース(スクラッチ)の現世界王者・窪木一茂選手が率いる愛三工業レーシングがエントリー。対するシマノレーシングは、全日本選手権TTに出場した風間翔眞選手、香山飛龍選手、山田拓海選手の3名に、冨尾大地選手を加えた4名で、昨年に続くチームTT連覇に挑みました。
チーム仕様のカスタムペイントが施された新型Trinity Advanced SLと共に、シマノレーシングの4選手は序盤からハイペースを刻み、唯一7分を切るラップタイムで1周目を完了。続く2周目にはこの日最速となる6分45秒26(平均時速51.58 km/h!)をマークします。そのままペースを緩めることなく、ただ1チームだけ平均時速50km/h台に乗せたシマノレーシングが、見事にチームTT連覇しました!
チームTT優勝:風間選手のコメント
「ホストチームとして、そして連覇がかかっていたので、プレッシャーもありましたが、しっかりプラン通りに走れたことが優勝に繋がったと思います。コースサイドから野寺監督がタイム差を的確に伝えてくれたことも助けになりました」
■クラシック:完璧なチームプレーで中井選手がスプリント勝利

大会2日目の31日 (日) に開催された「クラシック」は、JCF登録者によって争われる今大会の最高峰カテゴリーの1つであり、30位以内でフィニッシュすると来年の全日本選手権の参加資格が与えられます。シマノレーシングを始めとしたUCIコンチネンタルチーム勢、Jプロツアーチーム勢、脚に覚えのあるホビーレーサーを合わせた158名の選手が出走し、10周回=58.1kmで争われました。
気温35度以上の猛烈な暑さにも関わらず、号砲がなると直後からアタックが頻発します。クラシックでも連覇を狙うシマノレーシングは序盤からレースを積極的にコントロールすると、全ての動きを吸収し、レースは大集団のまま1周目を完了。2周目に入るホームストレートで、富士ヒルクライムとニセコクラシックを制した石井雄悟選手(VC VELOCE)がアタックし、シマノレーシングからは渡邉和貴選手が反応。後方から風間選手も加わり、この動きをきっかけに8名の先頭集団が形成されます。


3周目に入ると、先頭集団から風間選手がアタック。その後方では入部正太朗選手を含む5名がメイン集団を飛び出し、先頭集団に合流することに成功します。先頭に3名を送り込んだシマノレーシングは数的優位な状況に。一方のメイン集団でもシマノレーシングが積極的な働きを見せ、天野壮悠選手をはじめとした各選手が、逃げ集団に送り込めなかったチームによる追走の芽を摘みます。
数的優位な状況を更に活かすべく、8周目に入ると風間選手がアタックを連発して先頭集団をかき乱し、ライバルチームに追走を余儀なくさせます。9周目に入り、先頭集団からTEAM UKYOの小石選手がアタックしたことをきっかけに逃げ集団は人数が絞られますが、入部選手がこの動きを対処し、すかさず風間選手も合流。先頭集団7名(風間 / 入部)、第2集団4名(渡邉)、メイン集団から飛び出した第3集団9名(石原 / 冨尾 / 香山 / 山田 / 中井)と、シマノレーシングは先頭20名の中に8名という優位な状況を築いて最終周回に入ります。

ヘアピンカーブ付近で勝負は20名から13名へと絞られるも、シマノレーシングは先頭集団に5名を残して数的優位を維持します。S字カーブの下り付近から山田選手→風間選手→入部選手の順番で先頭集団を牽引し、ホームストレートに入ると最後はPropel Advanced SLを駆る中井選手のスプリントが炸裂。残り200m付近で先頭に踊り出ると、そのまま他選手を寄せ付けず、ガッツポーズでフィニッシュラインを通過し、見事にクラシック連覇を成し遂げました。
クラシック優勝:中井選手のコメント
「チームとしては去年に続いてチームTTとクラシックを連続優勝することができ、自身もクラシックを2連覇できたのでとても嬉しいです。今日はメイン集団に留まり、集団スプリントで勝負するという作戦だったのですが、最終周回で岡選手(宇都宮ブリッツェン)の強力な追走に便乗させてもらい、最後は小集団スプリントで勝つことができました。とても暑い中でしたが、チームとして熱いレースを魅せることができて良かったです」

シマノレーシングを指揮する野寺監督のコメント
「北海道で合宿を行い、これまでにないほど長い距離の走り込み、シマノ鈴鹿に向けてコンディションを高めてきました。その成果が出るか不安もあったのですが、まずはチームTTで、選手たちは持てる以上のパフォーマンスを発揮して勝ってくれました。新型Trinity Advanced SLは「速い」と選手たちから大好評で、機材面とフィジカル面がうまく嚙み合ってくれたことも、今回の勝利に繋がっていると感じています。
続くクラシックは難しい展開のレースでしたね。チームが良い状態にあると信じて、軸となる入部選手、風間選手、山田選手を逃げに送りこんでレースを展開し、集団スプリントになれば石原選手と中井選手の連携で獲るというレースプランを立てていました。
実際に逃げに送り込めたところまでは良かったのですが、ライバルチームのメンバーが強力だったため、風間選手にアタックを繰り返してもらいレースをかき乱しました。終盤で先頭に合流した追走集団の中にスプリント力に長ける岡選手(宇都宮ブリッツェン)が入っていたのは困りましたが、シマノレーシングは3名を先頭に送り込んでいたので、追走の際に脚を使わせることができました。
一方で優勝した中井選手は、プラン通りに最後の最後まで脚を貯めることができました。中井選手自身の努力とチームワークで、最高の展開からスプリントすることができ、勝利することができて良かったです。応援ありがとうございました!」

このシマノ鈴鹿で2連勝し、国内ロードレースのシーズン後半戦を最高の形でスタートしたシマノレーシング。引き続き、GIANTと共に勝利を目指すチームへの応援、よろしくお願いいたします!
Link : レースの模様は大会公式YouTubeからもご覧いただけます。
チームTT:https://www.youtube.com/live/4MumrREuMYE?feature=shared&t=23282
クラシック:https://www.youtube.com/live/SuI9ji0xDtg?feature=shared&t=17745