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プラップ選手がジロ・デ・イタリア第8ステージで独走勝利!

2025年5月17日

チーム/ライダー

Team Jayco Alulaのルーク・プラップ選手(オーストラリア)が、5月17日(土)に開催されたジロ・デ・イタリア第8ステージで、持前の独走力を生かして逃げ切り勝利。同日開催のツアー・オブ・ハンガリー第4ステージでは、オランダ王者のディラン・フルーネウェーヘン選手がスプリント勝利を飾りました。

【ジロ・デ・イタリア(2.UWT)】豪州TT王者のプラップ選手が45kmの独走を決める
1月に落車で手首を骨折し、ジロ・デ・イタリアでは第2ステージの個人TTを落車で棒に振るなど、2025シーズンはここまで低迷してきたプラップにとって、今回のステージ優勝は待望の勝利となりました。この日、CADEX 50 Ultra WheelSystem / Aero Cotton Tire / Amp Saddleを装備したPropel Advanced SLを使用しました。

個人TTでの落車によって総合成績からステージ優勝へと目標を切り替え、第8ステージに狙いを定めたプラップはレース序盤の激しいアタック合戦を経て形成された19名の逃げ集団に入ることに成功します。


その後、残り45kmで、ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)とディエゴ・ウリッシ(イタリア、XDSアスタナ)のレース巧者2名を振り切って独走を開始。4つのカテゴリー山岳を越えるハードなステージで後続に38秒の差をつけて、3大グランツールでは自身初となるステージ優勝を手にしました。

ルーク・プラップ選手のコメント
「本当に信じられないし、正直、まだ実感が湧きません。ずっとこの瞬間を待っていました。毎年オーストラリアの夏(1月)に照準を合わせていたので、ヨーロッパでは中々結果を出せていませんでした。昨年のジロではステージ優勝にあと一歩届かなかった(トップ5が3回)ので、今日こうして結果が出せたことは、本当に特別なことです。


このステージは数週間前から狙っていたので、今日は朝からレースが早くスタートしないかとそわそわしていました。狙い通りに勝つことができて、まるで夢のようです。逃げに乗るまでの展開は本当にハードで、ずっとアタックが続き、一時はワウト(ファンアールト)についていくので精一杯で、アタック合戦から脱落しそうになりました。でももう一度だけチャレンジしてみようと思って飛び込んだら、大きな逃げ集団が形成されて、何とか入ることができました。ハードな展開を経て、そしてチームメイトのクーン・ボウマン選手(オランダ)と一緒に逃げることができたのは本当にラッキーでした。

スプリントでは勝ち目がないので、どこかで早めに仕掛ける必要があると考えていました。そして今年のレース傾向として長距離アタックが成功するケースが多い印象があり、最初に動いた者が有利だと思ったので、「一か八かやってみよう」と思ったのです。正直「下りで少し先行できればいいな」くらいに思っていたので、まさかゴールまで逃げ切れるとは思いませんでした。


パリ五輪個人TTでの落車から、今年2月の手首の手術、そして今回のジロでは個人TTでまた落車と、色々な不運がありました。でもそれら全てが、今日の結果で報われたように思えます。自転車競技は、不運が重なる時はとことん結果が出ないし、好転するまでにすごく時間がかかる。だからこそ、こうして結果が出せたのは本当に最高の気分です。」

【ツアー・オブ・ハンガリー(2.Pro)】フルーネウェーヘン選手が待望の今季初勝利
東欧ハンガリーを舞台に5日間で開催されたツアー・オブ・ハンガリー。2022年と2023年にステージ1勝を挙げているフルーネウェーヘン選手は、オランダ王者仕様のカスタムペイントが施されたPropel Advanced SLに、CADEX 50 Ultra WheelSystem / Aero Cotton Tire / Aero Integrated handlebarを装備し、今大会に臨みました。


5月17日(土)に開催された第4ステージは、平坦基調の154kmで争われ、Team Jayco Alulaがレースの大半をコントロールします。残り30kmで逃げ集団を吸収すると、最終盤までチームは集団先頭付近を陣取り、フルーネウェーヘン選手は絶好の位置からスプリントを開始。残り150mでリードを奪うと、そのまま先頭でフィニッシュラインを通過しました。

第1ステージでは3位、第2ステージでは2位と、あと一歩で勝利を逃していたフルーネウェーヘン選手。「今日はすべてがうまくいき、チームとしても素晴らしいパフォーマンスを発揮できました。この勝利は私にとって救いであり、この数週間の全ての苦労が無駄ではなかったと証明するものです」と、待望のステージ優勝、そして今季初勝利に胸をなでおろしました。

Photo : Sprintcycling (Giro d'Italia), Cor Vos (Tour de Hongrie)

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