▲霧煙る中で開催されたタイムドセッション
3年連続で全日本選手権の舞台となったのは、国内ダウンヒルシーンではおなじみの、岐阜県郡上市にあるウイングヒルズ白鳥リゾート。急斜面の根っこや激しいロックセクションのある国内屈指のテクニカルなコースに、今年は梅雨の大雨による深く滑りやすい泥が加わり、さらに難易度が高まる中、清水選手はGlory Advancedと共に6度目の全日本選手権優勝に挑みました。
▲タイムドセッションでは3番手のタイムをマーク
▲メカニックにとっても過酷な大会となった全日本選手権
前日までの好天から一転して、大雨に見舞われた大会初日。清水選手は、翌日の予選・決勝に向けて、バイクセッティングと各セクションのラインを最終確認し、午後に開催されたタイムドセッションでは3番手のタイムをマーク。上々の結果で初日を終えます。
大会2日目は雨こそ弱まったものの、コース内の根っこや岩の周辺は更に掘れ、深いギャップが各所に出現。この影響でサスペンションが何度もボトムしたため、走行中のライディングポジションを保つためフロントサスの空気圧を高めに変更。また、パンクのリスクを下げるために、タイヤの空気圧を前日よりも高く設定し、コースコンディションの変化に対応します。▲予選:慎重に走りながらも3番手タイムで決勝に駒を進める
試走でホイールトラブルに見舞われた清水選手ですが、冷静に対処して予選に臨みます。多くのライダーが泥に苦戦するなか、スムーズなライディングで会場を沸かせつつも、転倒しないように慎重に走り、3番手タイムで決勝に駒を進めます。
打って変わって決勝では、アグレッシブな走りを魅せ、史上最多となる6度目の全日本王者を目指します。「今までにないくらい乗れていて、気持ちよく攻めることができた」と会心のパフォーマンスを発揮したものの、急斜面でギャップを飛び越えるためにジャンプした際に、着地で転倒を喫してしまい、3位でのフィニッシュとなりました。▲決勝:6度目の全日本選手権優勝に向けて攻めた走りを魅せる
▲決勝:フィニッシュへと向かう清水選手
清水選手のコメント
「6度目の全日本タイトル獲得に向けて、昨年から今回の全日本選手権に向けて調子を上げてくることができ、今年もGIANT JAPANとともに勝ちにこだわるレースを展開することができたことを感謝しています。 近年稀に見る過酷なコースコンディションに苦戦しましたが、メカニックやサポートいただいた皆さま、応援していただいた皆さまのお陰で全力を出し切ることができた素晴らしいレースでした。 3位と悔しい結果になってしまい申し訳ございません。 気持ちを切り替えて、残りの国内戦で優勝を目指し、GIANTグラスルーツプログラムでは若手ライダーにレースの取り組み方と伝えていけたらと思います。」▲第38回 全日本自転車競技選手権大会MTB DHI 男子エリート表彰台
▲清水選手と共に全日本選手権を戦ったGlory Advanced
今シーズン残りのDownhill SeriesやENSで勝利を狙う清水選手へ、引き続きの応援よろしくお願いいたします。
Race photos : Atsushi Matsuda(@cobootes)