今年で13回目の開催となるジャパンカップクリテリウム。JR宇都宮駅から西に伸びる大通りを使用した、1周2.25kmの特設コースを舞台に、15周回/33.75kmで争われます。コーナーはコース両端に設けられた2箇所のUターンのみ、かつ平坦路というシンプルなレイアウトから、例年は大集団によるゴールスプリントが繰り広げられます。
心配された雨は、レーススタート前にわずかに降ったのみ。季節外れの蒸し暑さの中、定刻通りにスタートを切ると、1周目からアタック合戦が繰り広げられます。特に積極的に動いたのは、ナショナルチャンピオン仕様のカスタムPROPELを駆るシュミット選手。有力選手が複数入った11人の強力な逃げに乗ることに成功します。
有力チームが先頭に逃げを送り込んだため、メイン集団は追走のペースを上げることができず、先頭とのタイム差は最大30秒にまで拡大します。この間にシュミット選手は一旦先頭から離脱するものの、無事に復帰。平均時速48.8km/hという驚異的なスピードで宇都宮市街地を駆け抜けた先頭集団を、メイン集団は結局捉えることができませんでした。
最後は例年の大集団とは異なる、逃げ切った10名によるスプリント合戦となり、シュミット選手は2位でフィニッシュ。惜しくも優勝を逃したものの、日曜の本戦へ向けて好調をアピールする格好となりました。また、サイモン・イェーツ選手(イギリス)ら他のメンバーも、日曜の本戦に向けて無事にフィニッシュしています。
海外勢に挑んだシマノレーシングは、U23全日本チャンピオンの寺田吉騎選手、地元栃木出身の石原悠希選手、山田拓海選手が積極的なレースを展開。メイン集団スプリントで、寺田選手が日本人2位となる15位でレースを終えました。
いよいよ10/20(日)は宇都宮ジャパンカップ本戦。古賀志林道の急峻な登坂を含む、宇都宮市森林公園周回コースを舞台に、ジェイコ・アルウラーをはじめとした世界トップクラスのチームが本気のレースを繰り広げます。海外勢に挑むシマノレーシングと併せて、GIANTを駆る両チームに、ご声援よろしくお願いいたします!
ジャパンカップクリテリウム2024結果(2.25km x 15周=33.75km)
1位 トムス・スクインシュ(ラトビア、リドル・トレック)
2位 マウロ・シュミット(スイス、チーム・ジェイコ・アルウラー)
3位 アントワン・ユビー(フランス、スーダル・クイックステップ)