本プログラムは、日本のMTBシーンの未来を担う若手ライダーの発掘と育成を目的に、GIANT契約トップアスリートである清水一輝選手をコーチに迎えて始動。応募多数の中から選ばれた2名の若手選手と、彼らを支えるスタッフが初めて顔を合わせました。
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【選ばれた2名の若き挑戦者】
全国から多数寄せられた応募の中から、今回は中学一年生の松崎頼煌選手(12)と横山沙岩選手(12)の2名が選出されました。
■松崎 頼煌(まつざき らいこう)
MTB歴はまだ2年ながら、将来プロライダーを目指して昨シーズンからダウンヒルシリーズを中心にレース参戦中。
年齢:12歳
バイク:Glory Advanced
今年の目標:中学生になりカテゴリーが一つ上がるけど、各大会で表彰台に上がること
将来の夢:世界大会に出場するプロライダーになること
■横山 沙岩(よこやま さがん)
MTBは5歳から始めて、3歳上の兄とともにダウンヒルシリーズを中心にクロスカントリー競技にも参加する。ダウンヒルシリーズのKid Hiクラスでは3度の優勝経験がある。
年齢:12歳
バイク:Glory
今年の目標:全日本選手権DHでユースクラス5位以内に入ること
将来の夢:3歳上の兄よりも上手くなりたい
【グラスルーツプログラムを支える応援者】
グラスルーツプログラムの応募者ながら、昨シーズンは既にダウンヒルシリーズのエリートクラスに参戦して5位を取るほどの実力者でもある横山海空選手(15)には、当プログラムの応援者として清水コーチとともに2名の成長をサポートする立ち位置で、チームに参加していただきます。
■横山 海空(よこやま かいくう)
年齢:15歳
バイク:Intrigue Advanced
今年の目標:全日本選手権DHIユースクラス優勝
将来の夢:20歳までに全日本選手権DHIエリートクラス優勝
【初回練習会のハイライト】
初回練習会は、参加者同士の自己紹介からスタート。バイクチェックと基礎スキルの確認を行った後、富士見パノラマMTBパークの本格的なダウンヒルコースへと移ります。
清水コーチは、各ライダーの背後につきながら、リアルタイムでライン取りやバイクコントロールのアドバイスを実施。苦手なポイントを一つずつ丁寧に克服していきました。1本目のライドを終えるごとにブーステントへ戻り、清水コーチがヒアリングを通じて個別にフィードバック。ライダーの感覚や走りに応じて、バイクのセッティングも細かく調整していきました。
また、コース内にタイム計測ポイントを複数設置。さまざまな路面状況を走る中で、選手自身の得意・不得意が明確になり、各自が走りをアップデート。後半には、目に見えて走りが安定し、タイムにも進化が現れました。
【初回練習会を終えて各選手のコメント】
松崎頼煌選手は、「アドバイスをもらって、ハイスピードのコーナーも岩場も気持ちよく走れるようになりました。新しいバイクのサスペンションセッティングもバッチリで、ライドがとにかく楽しかったです!」とコメント。横山沙岩選手も、「清水選手から“バンクの前に変速する”というアドバイスを受けてから、抜けた後の加速が全然違いました。最後のタイムアタックで速くなったのが嬉しかったです。」と締めくくりました。
【清水コーチのコメント】
「2人とも真剣そのもので、こちらも自然と熱が入りました。技術面の伸び代はもちろんですが、それ以上に“吸収しよう”という姿勢が素晴らしい。技術も大事だけど、心の成長も大切にしたいですね。MTBって、失敗すら楽しめるスポーツなんです。これからも、彼らが“自分らしい走り”を見つけられるよう、全力で向き合っていきます。」
【次回に向けて】
初回練習会を経て、グラスルーツメンバーは目標に向けてチャレンジをスタートします。次に全員が集合するのは、7月上旬に開催される「ダウンヒルシリーズ第4戦 白馬岩岳大会」。そこに向けて、日々のトレーニングは各自のフィールドで行われます。
練習会終了後には早速、清水コーチから2人それぞれにフィードバックが送られました。具体的な課題と改善点や意識すべきポイントに加えて、レースに向けての機材やメンタルの準備などが丁寧にまとめられており、目標達成に向けたヒントが詰まった内容でした。
今後も清水コーチとは、オンラインツールなどを活用して走りの相談や練習内容の確認など、継続的にアドバイスを受けられる体制が整えられています。
一人で走る日も、チームでつながっている。
そんな新しい育成スタイルの中で、2人がどんな成長を見せてくれるのか。GIANT MTBグラスルーツプログラムの今後に、どうぞご期待ください。