再び世界チャンピオンカラーのプロトタイプAnthemと共にレースに臨んだハザリー選手は、2列目からスタートすると10番手付近をキープし、常に先頭が見える位置でチャンスをうかがます。3周目に入るころには先頭集団は9名に。優勝候補のXCC世界王者ヴィクトル・コレツキー選手(フランス)が後輪のトラブルで後退する波乱があった一方、ハザリー選手は徐々に番手を上げ、4周目突入を前にこの日初めて先頭に躍り出ます。
コントロールライン直後の急峻な登りでハザリー選手がペースを上げると、後方との差が一気に開きます。そのまま独走を開始し、1週間前と同じ展開に持ち込むと、ダンシングを織り交ぜた力強い登坂と、冷静かつ的確なラインどりのダウンヒルで、リードを確固たるものに。タイム差は最大70秒にまで拡大します。

最終周回でチェーントラブルに見舞われ、これに対応するために2度の降車を強いられたものの、築いたタイム差を冷静に使い切って対処し逃げ切ったハザリー選手が、今季初かつGFORT移籍後初となるワールドカップ優勝を果たしました。
レース後のインタビューでハザリー選手は「最初の数周は、集団が伸び縮みすることで消耗するのを避けながら、前方の良い位置でレースを進めることに集中しました。スタートからのハイペースで周りの選手たちが脚を使いすぎているように見えたので、これをチャンスと考え、今日は誰が強いのかを見るためにぺースを上げました。ラッキーなことにそのまま独走に持ち込むことができたので、そこからは自分の走りに集中し、最後までタイムトライアルのように走り切ることができました」と再びの独走勝利を振り返りました。

2018年にU23世界選手権を制し、エリートのワールドカップでも2位に2回入るなど相性の良いレンツァーハイデでの勝利をもって、2025年のMTBシーズンを締めくくることになるハザリー選手。「残念ながら今季最後のワールドカップ参戦になりましたが、先週獲得したアルカンシェルを着て、それに相応しい走りでMTBシーズンを終えることができ十分満足です。本当にチャレンジングな1年で、ロードからMTBに戻るにはかなりの調整が必要でしたが、この時期にうまく切り替えることができて本当に良かったです」。
アルカンシェルからTeam Jayco AlUlaのパープルのジャージへと着替え、フラットバーからドロップハンドルに握り変えるハザリー選手は、中国で開催される6日間のステージレース「ツアー・オブ・グワンシー(2.UWT)」への出場を予定しています。
▲6位に入ったレミ・シリオン選手(フランス)
▲10位に入ったルーク・マイヤースミス選手(オーストラリア)
また、同じくレンツァーハイデで開催されたDHのワールドカップでは、Glory Advancedを駆る GFORT DHチームから2名のライダーがトップ10入り。ベテランのレミ・シリオン選手(フランス)がトップから1.752秒差の6位、ルーク・マイヤースミス選手(オーストラリア)が2.342秒差の10位でフィニッシュしています。
ハザリー選手が再びの独走 プロトタイプANTHEMと共にXCOワールドカップ今季初勝利!
2025年9月21日
チーム/ライダー
9月21日 (日) にスイス・レンツァーハイデで開催されたMTB XCOワールドカップ第8戦。Giant Factory Off-Road Team(GFORT)所属の世界王者アラン・ハザリー選手(南アフリカ)が、虹色に彩られたプロトタイプのAnthemを駆り、1週間前の世界選手権を再現するかのような独走で、今季初、そしてGFORT移籍後初となるワールドカップ優勝を手にしました。
Hatherly soloed to victory aboard a prototype Anthem XC race bike. Photo: @robinnevrala.
Hatherly started on the second row and spent the first two laps working his way onto the back of the lead group. Photo: @robinnevrala.
The hallowed Lenzerheide venue is known for its technical course and massive crowds. Photo: @robinnevrala.
Hatherly last won in Lenzerheide in 2018, when he won the U23 world title. Photo: @robinnevrala.
Hatherly had to dismount twice on the final lap due to a dropped chain, but still won by 32 seconds. Photo: @robinnevrala.
Hatherly shared the podium with British champion Charlie Aldridge and French rider Adrien Boichis. Photo: @robinnevrala.
Hatherly ended his mountain-bike season on top, with two major wins across eight days before heading back to road racing. Photo: @robinnevrala.
Rémi Thirion finished sixth in the downhill World Cup, just 1.752 off the winning time. Photo: Sven Martin.
Luke Meier-Smith finished 10th, just 2.342 behind the winner. Photo: Sven Martin.










