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世界最大のグラベルレース「アンバウンド・グラベル」でジョンストン選手が5位に

2025年6月3日

チーム/ライダー

アメリカ・カンザス州エンポリアにて開催された、世界最大のグラベルレース「アンバウンド・グラベル」。全世界から強豪が集まるハイレベルな200マイルクラスで、GIANTサポートライダーのブレンダン・ジョンストン選手(オーストラリア)が5位に入りました。

地元オーストラリアやアメリカを中心にグラベルレースを転戦するジョンストン選手。最新世代のRevolt Advanced Proに、CADEX 50 Ultra WheelSystem、Ampサドル、Aero Integratedハンドルバーを装備し、荒れた路面でのコントロール性と空力性能をバランスさせたレースバイクで、202マイル(=325km)の大一番に臨みました。

「アンバウンド・グラベルは、脚力、精神力、そして最高の機材と、あらゆる要素が求められるレースです」と語るジョンストン選手。「今年は勝利を本気で狙ってエンポリアにやって来ました。目標にはあと一歩届きませんでしたが、世界で最も権威あるグラベルレースで5位に入れたことを誇りに思います。」

ジョンストン選手は今大会での優勝に向けて、自身のコンディションを最高潮に高めてきました。今年に入ってから出場した5つのグラベルレースのうち3つで優勝しており、その中には南オーストラリアのRAD GRVLレースや、タスマニアでのUCIグラベル・ワールドシリーズといったハイレベルな大会も含まれています。そんなジョンストン選手の戦略は「スタートから全力で前に出る」ことでした。

「スタート直後から激しい展開になると分かっていたので、序盤から積極的に動き、最初の逃げ集団に加わりました」とジョンストン選手。「強豪選手が勢揃いしていた上に、路面状況もハードだったので、最初から攻める判断は正しかったと思います。RevoltとCADEXのホイールは序盤の混乱にも完璧に対応し、どんな路面でも反応良く進むことができ、快適で安心感がありました。」

スタートから40マイル地点、プロ男子カテゴリーの150名以上の選手たちがDivide Roadという轍と泥で荒れたセクションに差しかかります。この地点で、この日優勝することになるキャメロン・ジョーンズ選手(ニュージーランド)とシモン・ペロー選手(スイス)の2人が逃げを形成。ジョンストン選手は約10名の追走集団に入ります。その後、残り距離が減るにつれて追走集団はジョンストン選手を含む5名に絞られました。

「私たちは協力して勢いを保ち、(先頭の2名に)プレッシャーをかけ続けました。何時間も、距離が進んでも脚は持ちこたえてくれました。コースがどんなに厳しくなってもです。」

しかしながら、残り約30マイルで追走グループは崩壊し、ジョンストン選手は単独での走行を余儀なくされます。「ただ風が吹き、起伏のあるフリントヒルズが目の前にあるだけで、周りに誰もおらず何も無い空間の中、ポジションを守るために、自分の限界まで力を振り絞って、最後まで1人で走り切りました」。最終的にジョンストン選手は、世界最大かつ最もハイレベルなグラベルレースを5位で終えました。

2023年は泥による機材トラブルでDNF、昨年はパンクに苦しめられるなど、過去のアンバウンドでは苦汁をなめてきたジョンストン選手。それだけに、5位フィニッシュという今年のリザルトは格別のものとなりました。

「フィニッシュラインを5位で越えた時は、疲労と誇りが入り混じっていました。優勝を狙っていたとはいえ、この結果には大きな意味があります。自分が正しい方向に進んでいることを示してくれました。GIANTとCADEXのサポート、そして自分の集中力と準備があってこそ実現できた成果です。」

今大会を含む全6戦で争われるLife Time Grand Prixシリーズで、ジョンストン選手はシリーズランキング2位に浮上しました。

また、ジョンストン選手以外にも複数のGIANTサポートライダーが今大会に参戦し、オランダのアドネ・コスター選手(オランダ)が11位、Swatt Club所属のジョルディ・バウツセンス選手が14位、マティス・ローマン選手が27位でフィニッシュしています。

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