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レースレポート:第31回全日本自転車競技選手権シクロクロス

2025年12月16日

チーム/ライダー

関西国際空港にほど近い大阪府貝塚市の二色の浜を舞台に開催された今年のシクロクロス全日本選手権。GIANTサポートライダーの副島達海選手 (TRK Works) がエリートで、柚木伸元選手 (日本大学) がU23で、TCX Advanced Proと共に2位表彰台を獲得しました。


2007年以来の大阪開催となった今年のシクロクロス全日本選手権。大阪府営二色の浜公園 BLUE PARKに設けられた特設コースは、普段の国内レースよりもやや長めな1周3.23km。目玉である砂浜に加えて、数多のコーナーや長い舗装路区間、そして海から吹き付ける強い風と、踏み続けるパワーが勝敗を左右するハイスピードなレイアウトを舞台に、各カテゴリーで日本一を掛けた戦いが繰り広げられました。

【男子エリート:副島選手が2位表彰台を獲得】

8周回で争われた男子エリートには、15名以上のTCXライダーを含む67名が出走し、オランダを拠点に欧州レースを転戦するGIANTサポートライダーの梶鉄輝選手(Onalda Base / Watersley)も参戦。前回大会2位の副島選手は、全日本選手権3連覇中の織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)に挑みました。

▲男子エリート:TCXを駆る加藤健悟選手(臼杵レーシング)がホールショット
▲織田選手を従え波打ち際の砂区間に入る副島達海選手  (TRK Works)
▲オランダを拠点に欧州レースを転戦する梶鉄輝選手(Onalda Base / Watersley)も参戦

レース序盤は、副島選手と、同じくTCXを駆る横山航太選手 (ペダル) を含む5名が抜け出す展開に。波打ち際の砂区間では横山選手が先頭に躍り出ます。しかし、早くも2周目には織田選手が独走を開始。対する副島選手は、沿道に駆け付けた「たつーみ」ファンからの大声援を背に、絶対王者の背中を追いかけます。

レース終盤に差し掛かると、後方から沢田時選手(宇都宮ブリッツェン)が合流。両名とも織田選手を捉えることは叶わなかったものの、関西シクロクロス出身選手による2位争いに会場が沸きます。テールトゥノーズの接戦はスプリントで決着し、副島選手に軍配があがりました。4位には加藤健悟選手(臼杵レーシング)、5位には横山航太選手 (ペダル) と3名のTCXライダーが、トップ10圏内でフィニッシュしています。

▲5位に入った横山航太選手 (ペダル) 
▲副島選手と沢田時選手 (宇都宮ブリッツェン) による2位争い

副島選手コメント「まだ1位の(織田選手の)壁はデカいと感じつつ、沢山の声援のおかげで最後のスプリントは踏み切れました。轍を見ることに集中しなきゃいけないのに、気持ちがふわふわして、知り合いがいるとついつい視線がそっちに行ってしまいそうになるぐらい、沢山の応援をもらえました。この大きな壁を乗り越えることが自分への試練だと思っていますので、TCXと共にまだまだ強くなっていきたいです」

梶選手コメント「耳の不調が原因で今シーズンはレース数が少なく、レース勘が取り戻せていない中ではありましたが、先週(の宇都宮シクロクロス)よりもうまく走れました。結果は残せなかったですが、沢山の応援をもらえて、日本に帰ってきた意味があったと思います。来年も全日本選手権のために帰ってきたいですし、自分の得意な悪天候でのレースになってくれることを期待します」


【男子U23:手術明けの柚木選手が会場を沸かせる走りで2位に】


男子U23は、前回大会優勝の柚木選手を含む28名が出走し、全6周回で争われました。序盤からレースを掌握したのはU23初年度の野嵜然新選手(drawer THE RACING/桐光学園高等学校)で、柚木選手は単独2番手で野嵜選手を追う展開に。

「パワーは優勝した去年の3割か4割ぐらい」とレース前に語った柚木選手は、9月に脚の血管の手術を受け、今大会に向けたトレーニングを再開できたのはわずか2週間前。しかし、ダイナミックながらも的確なバイクコントロールを披露し、さらには、砂地の出口の階段を今大会でただ1人(しかも全周回)乗車したままクリアするなど、その圧倒的なテクニックでコースサイドのファンを魅了します。


柚木選手は、圧倒的な走りで優勝した野嵜選手と1分6秒差の2位でフィニッシュ。4名による白熱の3位争いは、TCXを駆る大室佑選手(中央大学)が制しました。

柚木選手コメント「関西シクロクロス出身なので沢山の応援をもらえて、力になりました。会場を盛り上げられても手術後でも、負けは負けなので悔しい。でもここから、まだまだ強くなれるので、来年のエリート初年度からも良い結果を出せるようにトレーニングを積んでいきたいです」

▲U23最終年を2位で終えた柚木伸元選手(日本大学)▲3位表彰台を獲得した大室佑選手(中央大学)

【男子U17・男子U15でもTCXが勝利に貢献】

この日最初のレースとなった男女のU17・U15のレースでも次世代のTCXライダーが活躍。男子U17では伊藤隆聖選手(Sonic-Racing)が勝利し、郷津輝選手(Dream Seeker Jr. Racing Team)が2位に。男子U15では大石理人選手(LOKO RACING)が優勝を果たしました。

▲男子U17:優勝した伊藤隆聖選手(Sonic-Racing)▲男子U17:2位に入った郷津輝選手(Dream Seeker Jr. Racing Team)▲男子U17表彰台▲男子U15:優勝した大石理人選手(LOKO RACING)


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