
ロードレース:世界最高峰レーサーによる白熱のバトル マシューズ選手が7位に
▲宇都宮ジャパンカップの勝負所である古賀志林道
▲今季限りで引退するシマノレーシングの入部正太朗選手や冨尾大地選手らに向けたセレモニーが行われ、会場全体が各選手のキャリアを祝福
ジャパンカップは、1990年に宇都宮で開催されたロード世界選手権を記念して1992年より開催されている大会です。ワールドツアーに次ぐUCIプロシリーズの一戦であり、単日開催のワンデーレースとしてはアジア最高位。例年、世界のトップチームが多数参戦し、憧れの選手たちの本気の走りを一目見ようと、沿道には全国各地からロードレースファンが集まります。
会場は、JR宇都宮駅から北西約15kmに位置する宇都宮市森林公園。1周10.3kmの周回コースは数々の名勝負を生み出してきました。最大勾配14%の急峻な古賀志林道の登坂から、標高差170mを3.5kmで下るテクニカルなダウンヒル、そしてハイスピードな平坦区間やアップダウンの続くスタート/フィニッシュと、バラエティに富んだレイアウトのコースを舞台に、今大会は14周=144.2km/獲得標高2,660mで争われました。
▲スタート前にリラックスした表情を見せるマシューズ選手
▲宇都宮ジャパンカップがスタート
▲2周目の序盤、シマノレーシングがメイン集団を牽引
レース前には、今季限りで引退するシマノレーシングの入部正太朗選手や冨尾大地選手らに向けたセレモニーが行われ、会場全体が各選手のキャリアを祝福。午前10時の号砲とともにレースがスタートすると、1周目から海外勢が積極的に動き、4名のワールドチーム選手を含む7名の逃げ集団が形成されました。この中に Team Jayco AlUla からはフェリックス・エンゲルハート選手(ドイツ)が加わります。
逃げる7名とメイン集団の差は1分以上に開いたものの、逃げに乗せられなかった海外トップチーム勢が4周目にペースアップを図り、この動きによってメイン集団の人数は大きく絞り込まれます。今大会の優勝候補に挙げられたマイケル・マシューズ選手(オーストラリア)や、マウロ・シュミット選手(スイス)は約30名に減ったメイン集団の中に留まることに成功します。
▲レース序盤、7名の先頭集団に入ったエンゲルハート選手
▲今年も大勢の観客が詰めかけた古賀志林道のKOMポイント
▲驚異的なスピードで古賀志林道を駆け登るマシューズ選手
6周目を前に逃げ集団にメイン集団が追いつき先頭は35名ほどになるも、レースは活性化した状態が続き、周を重ねるごとに先頭集団は人数を減らしていきます。Team Jayco AlUlaは序盤逃げたエンゲルハート選手が先頭集団から遅れを喫した一方で、マシューズ選手とシュミット選手が最終盤に向けて先頭集団で駒を進めます。
フィニッシュに向けて勝負が本格化したのは残り3周でのこと。古賀志林道でレニー・マルティネス選手(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)が加速し、クライマーを中心とした7名が先行すると、マシューズ選手やシュミット選手は惜しくも振るい落とされてしまいます。その後も鋭いアタックを繰り返したマルティネス選手が勝利し、Team Jayco AlUlaはマシューズ選手が7位、シュミット選手が11位で、チームとして6度目となるジャパンカップを終えました。
▲最終盤に向けて先頭集団でレースを進めるマシューズ選手とシュミット選手
▲先行する7名を捉えるべく追走集団を牽引するシュミット選手
【レース後のコメント】
マシューズ選手「望んだ結果ではないね。でもたくさんの応援に心から感謝しているよ。チームとしてもっといい準備ができたかもしれないけど、集団に残った3人でできることは全てやった。来年は強いメンバーとともに優勝を目指すよ。今日まで3日間の日本滞在を本当に楽しめているし、前日のライド&ミートではファンの熱意に本当に驚かされた。まるで彼らが翼をくれたようだったよ!」
シュミット選手「先頭集団に残るためにできることは全てやったけど、あと一歩が足りなかった。レース前半で少し力を出しすぎてしまい、ピュアクライマーたち相手では厳しかった。ここまでアグレッシブなレースになるとは予想外だよ。コースは厳しかったけどファンとの距離が近くナイスな雰囲気だった。日本人のファンはフレンドリーに僕たちを受け入れてくれて、素晴らしい時間になった。また強いチームで戻ってくるよ!」
▲初のジャパンカップ参戦を7位で終えたマシューズ選手
▲ハードなレースを振り返るマシューズ選手とシュミット選手
▲海外トップチーム勢の中でレースを進め、完走を果たした山田拓海選手
シマノレーシングは、海外トップチームによるハイスピードなレース展開を耐えきった山田拓海選手が50位で完走を果たしています。
クリテリウム:平均時速50.7km/hの超高速レースに宇都宮が熱狂!
▲宇都宮大通りを舞台に開催されるジャパンカップクリテリウム
▲スタート直後にアタックを仕掛けたシュミット選手
▲ペースアップを図りレース展開を作ったマシューズ選手
JR宇都宮駅から西に伸びる「宇都宮大通り」を使用した1周2.25kmの特設コースが舞台の「ジャパンカップクリテリウム」は今年で14回目の開催になります。コーナーは2箇所のUターンのみ、かつ平坦路というシンプルなコースレイアウトに加え、15周=33.75kmと距離が短いことから例年ハイスピードなレースが展開され、今大会の平均時速はなんと50.7km/hに到達。これまでの49.4km/h(2023年大会)を大きく更新する、新たな最速記録が樹立されました。
Team Jayco AlUla と シマノレーシング は共に翌日のロードレースを見据えていたため結果には結びつかなかったものの、シュミット選手が繰り返しアタックを仕掛け、マシューズ選手も先頭でペースアップを担うなど、レース展開を作る積極的な走りを披露。そして、最終周回を前にシマノレーシングからは風間翔眞選手が先頭付近で海外トップチーム勢に割って入るなど、GIANTサポートチームが存在感を示しました。
▲自身初にして最後のジャパンカップクリテリウムを走る冨尾大地選手
▲海外トップチーム勢に割って入り、集団先頭付近で最終周回に入る風間翔眞選手
沿道からの沢山のご声援ありがとうございました!
チームプレゼンテーション、クリテリウム、そしてロードレースと3日間に渡ってファンの皆さんの熱気に包まれた宇都宮ジャパンカップ。GIANTを駆る Team Jayco AlUla と シマノレーシング へのご声援ありがとうございました!






Photo : Yuya.Yamamoto / GIANT JAPAN, Ryota Nakatani