自転車事故を未然に防ぐために、乗車前点検を必ず励行してください

毎回乗車前に、全てのパーツ、締め金具が緩んでいないことを確認してください。前後車輪を地面から10cmほど持ち上げ、地面に下してみましょう。

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音、見た目、あるいは感覚的に緩みを感じるところはありませんか?目で見て。手で触り、自転車全体をチェックしてください。緩んでいるパーツやアクセサリーがあれば、しっかり締め付けてください。もしご自分で確認する自信がなければ、経験のある方に確認してもらえるよう、頼んでください。

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さらに、前輪を10cmほど持ち上げて、前車輪を上から強くたたいてみてください。フォーク(サスペンション式を含む)や前輪が抜け落ちたり、その他の異常を感じた場合は、乗車を中止し販売店にご相談ください。

警告: フレーム、フォーク、ハンドル、ステム、クランク、ペダル、ドロヨケなど、他の全てのパーツに故障、緩み、ガタ、ひび割れ等の有無を確認してください。事故やケガの恐れがあります。

異常を発見したら乗車せず、すぐに販売店にご相談ください。

クイックレリーズ式前輪の固定確認と正しい固定のしかた

GIANT製スポーツバイクでは、ほとんどの車種でクイックレリーズ式の車輪を採用しております。工具を使用せず車輪を取り外せるため、不意のパンク修理や輸送などに便利な機構です。反面、駐輪場など他の自転車等との接触や悪意のある行為によってレバーが開いてしまい固定が不十分となってしまう可能性もございます。

毎回乗車前にはクイックレリーズレバーが正しい位置にあり、車輪が確実に固定されているかご確認ください。

①前車輪固定の確認方法(以下の点を確認してください)

  1. クイックレリーズレバーがフォークブレードに沿って閉じている。(サスペンションフォークの場合には後方に閉じる場合もございます。)
  2. クイックレリーズレバーのCLOSEの表記が外側に見えている。
  3. クイックレリーズレバーが簡単に開かない。
  4. 車輪にガタつきがない。
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②クイックレリーズ式車輪の固定方法

  1. レバーをOPENの側が見えるように開いておきます。
  2. 片手でレバーを押さえて、もう一方の手で調整ネジをネジが止まるまで締めます。
  3. 調整ネジを約1回転半緩めます。
  4. レバー側の手の指をフォークブレードに掛けながら手のひらでレバーをしっかり閉じます。レバーが閉じられるとCLOSEの側が外側に見えます。この時、レバー先端から5mmの位置で140N(14kgf)~180N(18kgf)の力で閉じるのが適切です。(手のひらにレバーの跡が残るほどしっかり閉じます。)
  5. レバーを閉じることができない場合や、手のひらに圧迫感がなく閉じられる場合は、一度レバーを開き調整ネジを1/4回転ずつ回して、適切な締め付け力が得られるよう調整します。
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  • 詳しくは、自転車に付属の取扱説明書の(4.A.ホイール)をご覧ください。
  • 正しく固定できない場合や、少しでも操作に疑問がある場合には、お買い上げのジャイアント正規販売店にて正しい操作方法の指導を受け、確実に身につけてから乗車してください。

乗車前にリアディレーラーハンガーに異常がないことを確認してください

GIANT製スポーツバイクでは、ほとんどの車種で「交換式リアディレーラーハンガー」を採用しております。リアディレーラーハンガーは通常の使用で曲がったり、折れることはありませんが、転倒等の外的ダメージを受け止め、フレーム本体を守る重要な部品です。

ダメージを受けた交換式リアディレーラーハンガーにより、下図のようにリアディレーラー(後変速機)の先端が、後輪のスポークに近づきすぎる状態になる可能性がございます。

毎回乗車前にはリアディレーラー、交換式リアディレーラーハンガーに下図のような曲がりなどの異常がないか自転車の後方からご確認ください。

外見に問題のない場合でも、スムーズに変速しない、異音がするなどの異常を感じましたら、乗車せず、すぐに販売店にご相談ください。

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警告: 交換式リアディレーラーハンガーにダメージを受けたまま走行を続けますと、変速の調子が悪いばかりか、ギアが軽くなる方向に変速した際に、回転している車輪にリアディレーラーが巻き込まれ、交換式リアディレーラーハンガー、リアディレーラー、チェーン、スポーク等に破損を及ぼす恐れがあります。最悪の場合、自転車の制御を失い、転倒する恐れがあり、フレーム本体にも深刻なダメージを与える恐れがあります。